こんにちは!
毎日シアタールームで映画を楽しんでいる、りくぴいです。@rikupii_gadget
専用のシアタールームがあれば、高い没入感も得られるものの、シアタールームを設けるのはスペース・費用ともにかかってしまうもの。
今回、レビューするモバイルプロジェクターは【BenQ GV30】です。

GV30がオススメな人
- カンタンに使えるプロジェクターが欲しい
- ベッドに寝転んで天井シアターを楽しみたい
- 映画は迫力のあるサウンドで楽しみたい
- 画質にもこだわりたい
BenQ GV30は【デザイン性が高くユーザーフレンドリー】。
いい意味でプロジェクターらしくない、白色の丸いデザインでおしゃれですよね。
79,800円という価格は決してリーズナブルな価格ではないものの、BenQ GV30はモバイルプロジェクターに特化した高機能さがウリです。
BenQ GV30は、専用スタンド付属で最大135°の角度調整を備えています。
床から天井の投射も片手で本体を片手でクルッと回すだけのカンタンさ。
- 自動ピント合わせ
- 自動垂直台形補正
メンドウな調整は不要なので、子どもにもカンタンに扱える使いやすさが嬉しいです。
また、最大16W出力の2.1chスピーカーを搭載しているため、重低音の迫力があり、音場に立体感があります。
どこでもシアタールームがウリのBenQ GV30は、オーディオ・ビジュアル界の「アカデミー賞」ともいわれる、VGP2022でライフスタイル賞を受賞。
今回は、BenQ GV30を使ってみての良かった点や、気になった点などをふくめてしっかりとレビューしていきます。
メリット | デメリット |
---|---|
天井投影が簡単 重低音のあるサウンド Android TV 9.0搭載 | リモコンには慣れが必要 |
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GV30の概要
GV30レビュー

写真をまじえてGV30のレビューを行っていきましょう。
付属品

「BenQ GV30」の付属品は以下のとおりです。
- GV30(本体)
- リモコン
- 単4電池×2
- 電源アダプター
- 電源コード
- Android TVのワイヤレスドングル
- クイックスタートガイド
- 保証書
- 専用キャリーバッグ
電池も付属しているので、届いたらすぐ使えます。

BenQ GV30ファブリック生地の専用キャリーバッグが付属。
グレーの生地色にオレンジのチャックが差し色となっており、オシャレですね。

キャリーバッグの中は、GV30専用の形状になっているので、付属品も含めてきれいに納められます。
衝撃も吸収してくれる構造になっており、持ち運びにも便利だと感じました。

きれいに収まるので気持ちいいです。
充電に使うモバイルバッテリーも入るため持ち運びにも便利。
全体写真

BenQ GV30のサイズは120 x 196 x 185 mm。
重量は約1.6kgです。
手のひらサイズとまではいかないまでも、持ち歩きに十分適したサイズ感。
正面 | 右側面 |
![]() | ![]() |
左側面 | 後ろ |
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BenQ GV30のカラーは白色です。
カタツムリのような丸いフォルムがかわいく、親しみのあるデザインです。

本体の素材はプラスチック。
シボも細かくチープさは感じさせません。

本体には黄色いアクセントカラーの本革の取っ手がついており、持ち運ぶときにも便利。
入力端子

BenQ GV30の入力インターフェースは以下のとおりです。
- HDMI
- USB-C
- オーディオ出力(3.5mmミニジャック)
- 電源ポート
HDMIポートは、ゲーム機・パソコン・ブルーレイレコーダー・USBメモリーと接続できます。

HDMIポートにAmazon Fire TVを接続すれば、Amazon Fire TVのリモコンが使えます。
ただし、Amazon Fire TVはコンセントが一つ必要になる点に注意してください。

息子はNintendo Switchをつないでゲームをするのがお気に入りの使い方です。
動きの早いゲームタイトルでも遅延を感じることなく、スムーズにプレイできます。

大きい画面をみんなで共有できるので、ボードゲームなんかは盛り上がりますね。

自宅に5.1chスピーカー・AVアンプがあれば、HDMIポートを接続して本格的なシアター環境で楽しめます。

BenQ GV30で便利と感じたのが、USB-C端子です。
(45W15V/3A)以上の出力に対応するモバイルバッテリーを使用できるほか、Display Portにも対応しています。
会社・取引先でのプレゼンもBenQ GV30・パソコン・USB-Cケーブルで完結しますから、移動の際の荷物が少なくてすみます。

デメリットとしては、プレゼン内容よりもBenQ GV30の方に興味が沸く方が多いです(実話)
GV30単体でもNetflix視聴可能


BenQ GV30でNetflixを視聴するためには以下の手順です。
- プロジェクターの Google Playストアから「Apps Manager」をダウンロード
- 「Netflix」アプリを「Apps Manager」からダウンロードします
- すべてのNetflixアクセスを許可します
- Netflixアプリを操作するには、スマホの「BenQ Smart Control アプリ」を使用
注意点としては、「Apps Manager」インストール前に、ファームウェアが最新バージョンに更新されていることを確認してください。
BenQ GV30自体には「Netflix」をインストールされていないものの、自分でインストールすることで問題なく視聴できますよ!
iPhone・Androidからのミラーリングも可能


BenQ GV30は同じWi-Fi環境下であれば、iPhone・Android・Mac・PCとミラーリングが可能です。
ミラーリングとは
- iPhoneやAndroidの画面を「テレビやPCなどの他のデバイスに映す」機能です。デバイス内にある写真・動画を大画面で共有できます。
ミラーリングはスマホのYouTube動画をプロジェクターで映すときに非常に便利です。
YouTubeでのミラーリングのやり方


動画上で右上のミラーリングアイコンをタップします。


GV30を選択すればOK(デバイスの名前は自由に変更可能です)。
YouTubeもカンタンにミラーリングできるので、YouTube派の方にもオススメです。
画質
BenQ GV30 画質 HD コントラスト比 100,000:1 | EPSON dreamio 画質 フルHD コントラスト比 25,000:1 |
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BenQ GV30を100インチでスクリーンに投影しました。
BenQ GV30の画質はHD (1280 x 720 ピクセル)です。
名称 | 解像度(横×縦) | 画素数 |
HD | 1,280×720 | 921,600 |
WXGA++ | 1,600×900 | 1,440,000 |
フルHD | 1,920×1080 | 2,073,600 |
WQHD | 2,560×1440 | 3,686,400 |
4K | 3,840×2160 | 8,294,400 |
8K | 7,680×4320 | 33,177,600 |
フルHD (1,920×1080 ピクセル)と比較すると、どうしても細かい文字などの荒さを感じるものの、十分きれいなものです。


建物や雲など細かい部分の表現の描写力もしっかりしていますね。
カジュアルに使うのには十分な画質だといえます。
解像度について詳しく解説しています。↓↓
黒の表現について


BenQ GV30はDLP投射方式なので、コントラスト比が100.000:1と非常に高いのが特徴です。
黒の部分の沈み込み具合が深く、コントラストにもしっかり奥行きがあります。
色域はRec709 97%と高く、鮮やかな色が表現できており、透明感のある色彩が好ましいです。
色域とは?
- 色域の規格を指します。Rec709 97%はハリウッド映画など劇場用の色の基準です。
解像度・コントラストともにモバイルプロジェクターであれば、十分に満足できるレベルというのが正直な感想です。
コントラスト比について詳しく解説しています↓↓
スクリーンへの描写力はもっとも高い


スクリーンが壁紙と比べて画質が高い理由は、表面の凹凸が少なく、プロジェクターの光が周囲に均一に拡散するためです。
スクリーンもさまざまなサイズや設置方法があります。
壁紙投射でしっかり楽しみ、必要に応じてのちのちスクリーンを購入する手もアリといえます。
画像・サウンド調整も可能


BenQ GV30は画像・サウンド調整も好みに合わせて調整可能です。
画像の設定


項目 | 説明 |
明るく | 画像の輝度を最大限明るくします。このモードは、プロジェクタでも最高に明るいモードです。 |
リビング | 彩度は明るく、またシャープに調整します。これはシネマモードよりもやや明るいモードですので、やや暗めの部屋で TV ストリーミングを観賞するのに適しています。 |
ゲーム | ビデオゲームを楽しむのに適したピクチャ設定です。このモードは、敵が隠れられないように暗いシーンの詳細を向上させます |
スポーツ | このモードは彩度が高く、スポーツイベントを観戦するのに適しています。 |
シネマ | 低い輝度レベルで忠実な色再現と深いコントラストで、比較的明るい部屋でムービーを再生するのに適しています。 |
日中 | 画像のぼやけた範囲を明るくします。このモードは明るいスペースに適しています。 |
画像モードは輝度・彩度・コントラストをシチュエーションによって変更できます。
サウンドモード


サウンドモードは5種類。
シネマ重低音にすると、地響きの音など低音がしっかりでます。
どのモードであっても、音場の定位がしっかりしているためコンテンツへの没入感が高いと感じました。
画像の細かい調整も可能


輝度・コントラスト・彩度・シャープネスも好みに個別に変更可能です。
明るさは300ANSIルーメン
昼間(カーテンなし) | 昼間(カーテンあり) |
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夕方 | 夜 |
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BenQ GV30をさまざまな時間帯で使用しました。
さすがに昼間の明るい室内は見づらいです。
3級遮光カーテンを閉めるとかなり見やすくなりますね。
夕方も日が落ちてくれば快適に観られます。
暗室にできる部屋・夜間はしっかり輝度がでており、十分な明るさを備えていると感じました。
内蔵バッテリ使用時は100ANSIルーメン固定
BenQ GV30はバッテリー接続時には、100ANSIルーメン固定となりますので、明るめの場所で観るときはアダプター接続するのが望ましいです。


視聴時のプロジェクターの置き方


BenQ GV30は垂直台形補正が搭載されているので、垂直方向には135°好きな角度にして観れます。
BenQ GV30レンズ面がスクリーンの中央になるように設置するのがコツです。
壁に投射する場合は身体の正面のテーブル・もしくは床に置くイメージです。


寝室で寝転びながら使用する場合は、自分の横か頭元に置くと映像が歪みにくいです。
バッテリーの持ち
バッテリー残量 | 電源インジゲーター表示 |
60%~ 100% | 緑 – 2 回点滅 |
21%~ 59% | オレンジ色 – 2 回点滅 |
0%~ 20% | 赤 – 2 回点滅 |
BenQ GV30はバッテリー内蔵で、本体のみで2.5時間の動画・音楽再生が可能です。
バッテリー残量の確認は、電源ボタンをすばやく2回押します。


USB Type-Cポートは、(45W15V/3A)以上の出力に対応するモバイルバッテリー・充電器にも対応しています。
USB Type-Cポートはやっぱり便利ですね。
安心して使える耐久性


BenQ GV30は、0.7m 落下衝撃耐性を備えています。
万が一、床に落としてしまった場合でも大丈夫。
落下の衝撃でも壊れにくいように設計されており、安心して使えるのは嬉しいところです。
※輸送や移動時の落下、衝撃などの取り扱いが適切でないために生じた故障や損傷は保証対象外となります。
GV30のよかった点
天井投影に特化した最大135°の角度調整
BenQ GV30のもっとも気に入っている点は、セッティングが非常にカンタンなことです。
付属の台座で最大135°の角度調整が可能になっており、三脚は必要ありません。
自動でピント合わせ・自動垂直台形補正も行ってくれます。
BenQ GV30を「置くだけ」でプロジェクターの準備が完了するので、セッティングのわずらわしさから解放されるのはいいですね。


BenQ GV30には専用の台座のほかにも三脚用の穴があります。
高さがほしい場合には三脚を使うのもオススメです。
2.1チャンネルBluetoothスピーカーが搭載で臨場感高め


BenQ GV30は、4W×2のスピーカーと8Wウーファーの最大出力16Wスピーカーを備えているのが大きな特徴。
しっかりとした中高音でセリフも明瞭に聞こえるほか、ウーファーによる重低音は音場に立体感を加えています。
270°の包み込むようなサウンド効果で、8畳の部屋の広さであれば部屋の端っこで観ても、しっかりと音場を感じます。
Android TV 9.0を搭載でさまざまなコンテンツを楽しめる


BenQ GV30のOSにはAndroid TV 9.0を採用しており、アプリストアは「Google Play」なので、さまざまなコンテンツを楽しめます。
- Amazonプライムビデオ
- YouTube
- U-NEXT
- GYAO!
- Hulu
- TVer
- dTV など
メジャーなアプリが揃っているので、使い勝手には申し分ないところですね。
BenQ GV30の気になった点
リモコンの操作性については慣れが必要な場合も


ボタンには動作のアイコンがわかりやすく表示されてるものの、慣れるまで少し時間がかかりました。
ユーザーマニュアルに詳しく記載してあるので、サラッと見ておくとスムーズです。


BenQ Smart Control アプリをスマホにインストールすれば、スマホでも操作できます。
ボタンが大きく直感的に使えるので、私はスマホをリモコン代わりに使っています。



リモコン増えすぎ問題にもピッタリだね
比較
モデル | BenQ GV30 | BenQ GV11 |
---|---|---|
解像度 | HD (1280 x 720 ピクセル) | FWVGA(854 x 480 ピクセル) |
明るさ (ANSIルーメン) | 300ルーメン | 200ルーメン |
スピーカー | 2.1 chスピーカー 4Wx2 8W (ウーファー) 合計16W | 5W x1 |
ピント合わせ | 自動 | 手動 |
角度調整 | 135° | 135° |
コントラスト比 | 100,000:1 | 100,000:1 |
投影サイズ | 30~100インチ | 30~100インチ |
インターフェイス | HDMI×2 オーディオ出力 (3.5mm)×1 USB Type-C | HDMI×2 オーディオ出力 (3.5mm)×1 USB Type-A×1 |
サイズ | 120 x 196 x 185 mm | 113.5 x 153.3 x 140mm (本体のみ) |
重量 | 約1.6kg | 約970g (本体のみ) |
GV30とGV11で比較してみました。
GV30とGV11のおもな違い
- 解像度
- 明るさ(ANSIルーメン)
- スピーカー
- ピントの自動調整
GV11の解像度はFWVGA(854 x 480 ピクセル)です。
HD (1280 x 720 ピクセル)のGV30に劣ってしまうものの、30~60インチで観るぶんにはドットの荒さを感じにくいと感じました。
135°角度調整もGV30と同じで、天井投影もカンタン。
49,800円という価格を考えると、GV11はコスパ最良といえるでしょう。
GV30の特長は、より高い画質と重低音のしっかりした立体的な音質です。
映画・ライブなどさまざまなコンテンツで、より高い没入感が得られる点がGV30の価値といえます。
よくある質問
- 100インチの大きさで視聴するためにはどのくらいの部屋の広さが必要ですか?
BenQ GV30を100インチで視聴できる距離は2.7mです。部屋の形状にもよるものの、6畳間の広さがあれば十分視聴可能です。
最適な視聴距離と画面サイズ
- 100インチ 2.7m
- 90インチ 2.4m
- 2.1インチ 2.1m
- スクリーンは必要ですか?
スクリーンがあればクオリティーの高い映像が味わえるものの、カジュアルに使うのであれば壁紙でも十分楽しめます。ただし、凹凸のある壁紙は凹凸が目立ってしまうので注意が必要です。
さまざまな材質の壁紙に投影した場合の画質を比較した記事はコチラ↓↓↓
- GV30のメンテナンス方法を教えてください
基本的にメンテナンス不要です。レンズに埃がついたら電源を落としてエアブローしてください。汚れやシミがついた場合は、レンズ クリーニング ペーパーまたはレンズ クリーナーで湿らせた柔らかい布でレンズの表面を軽く拭きます。
まとめ
BenQ GV30を使った印象は【小さいのに高機能が詰まっている】ことです。
比較的コンパクトなサイズでありながらも、HD画質・2.1Chサウンドでどこの部屋で投影した場合でもコンテンツへの没入感が非常に高いこと。
クルっと回すだけで、床から天井まで投影でき、面倒なピント合わせなどは不要で使い勝手も優秀でした。
デザインとともにモバイルの利便性を追求した、ユーザーに寄り添うBenQの思想を具現化している商品といえるでしょう。
うちにBenQ GV30がやってきてからは、寝る前には家族みんなで天井シアターです。
10歳の息子を持つ父としては、家族で過ごす時間が増えて非常に嬉しい!
正直、もっと早く買っておけばよかったと思える逸品でした。